会長メッセージ

会員の皆様

第7回国際ゼオライト会議(International Zeolite Conference, IZC)を1986年に東京で開催するための組織として、1984年にゼオライト研究会が発足し、翌年には第一回研究発表会が開催されました。本学会の誕生です(2019年は35周年!)。その後1997年にはゼオライト学会と改称。2016年4月には現在の「一般社団法人 日本ゼオライト学会」として新たな一歩を踏み出し、今日に至っています。
現在は、年四回「ゼオライトニューズレター」誌を発行するとともに、毎年、6月に「フォーラム」、9月に「夏の学校」、11月に「研究発表会」、そして冬季には「セミナー」を開催しています。
正会員と学生会員をあわせて、300人規模の学会でありますが、1990年以来、国際会議(International Symposium on Zeolites and Microporous Crystals, ZMPC)を主催し続けてきていることは、本学会活動の特筆すべき点です。当初より、国際的な活動に活発に取り組むことができた背景は、本学会会員の高い研究活動にあるものと考えます。
世界のゼオライト関連学会に比べて、本学会のユニークな点は、メソポーラス材料、多孔性金属錯体/多孔性配位高分子をはじめとするゼオライト以外の多孔性材料を専門とする研究者も本学会を活動の場としている点にあると考えます。研究発表会においては、これらの材料の基礎から応用にわたる幅広い研究活動が報告され、深い議論が展開されています。

大久保 達也(東京大学 教授)
当初ゼオライトの歴史は化学工業、とりわけ石油精製/石油化学とともに発展してきました。しかしながら今日においては、自動車触媒、放射性廃棄物処理、省エネルギー分離等々、ゼオライトの応用は様々な分野に大きく展開しています。国連が2030年までに達成すべき17の持続可能な開発目標をかかげましたが、この目標の達成の多くに、ゼオライトは重要な役割を果たすものと考えています。
私の本学会会長としての任期は二年ですが、以下の活動を更に強化したいと考えています。松方前会長の強いリーダーシップで、本学会は一般社団法人として新たな歩みを始めましたが、まだ始まったばかりです。引き続き、法人としての礎を強化します。研究活動に関しては、若手会員の活動を積極的に支援したいと考えています。最近、我が国の研究力の低下が話題となっていますが、若手研究者が国際的な場で発表する機会を支援していくとともに、研究発表会にも海外の研究者が参加できる仕組みを整えて参ります。また産業界の会員とアカデミアの会員との連携を学会として、より一層強化して参りたいと考えています。ニューズレターや夏の学校は本学会の大切な財産です。これらは会員のボランティアにより維持されていますが、今後もきちんと持続できる仕組みを構築して参ります。
会員あってこその学会です。学会運営につきまして、会員各位のご意見を積極的に学会までお寄せくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。